足底腱膜炎
足底腱膜炎
足底腱膜の付着部である踵骨の内側突起付近や内側縦アーチ(土踏まず)部分が痛み出します。特に踵骨の内側突起付近は、足底腱膜、母趾外転筋や短趾屈筋なども付着しているので、これらが反復的に引っ張られることで腱膜自体の炎症や付着部の炎症が起きます。また、内側突起への慢性的な牽引力が、骨棘を作ると言われています。
ランニングやジョギングなどスポーツ活動の積み重ねで現れてくる症状です。足底腱膜という土踏まずのアーチを支える腱膜のかかととの付着部で痛みが出てきます。また、浮き指や扁平足傾向の方が仕事で長時間硬い靴を履いて行っているなどの場合も起こることがあります。
特に朝の起床時の第一歩目に痛みが出たり、足の指を強く反らしても痛みが出ます。無理をすると、痛みで走れなくなったり歩行することも辛くなります。
足底腱膜炎の原因は一つではありません。いくつかの原因が積み重なって起きています。
正常な足は、アーチ、足底腱膜が柔軟です。ハイアーチの足は、アーチの柔軟性が乏く衝撃吸収作用が低下しているので疲れやすいです。また足底腱膜が常に短縮し牽引力が働くため、足底腱膜の付着部に腱膜炎や骨膜炎が生じやすいです。
距骨下関節は、距骨と踵骨で構成されていて「回内」「回外」の動きをします。「回内」の動きでは踵骨は外反、距骨は内転・底屈します。しかし、この「回内」の動きが過度になると足底腱膜への負担が増大して炎症が起きます。
お客様の生活環境や足の構造・機能が大きく関係しており、原因は一つではありません。その原因をひとつひとつ取り除いていくことで改善方向に向かっていきます。
☆ハイアーチの足
ハイアーチの足にある足底腱膜は通常の足底腱膜より伸張性が乏しく、踵骨にかかる負担が大きい。また、ハイアーチの足は衝撃吸収能力も低いので、足底腱膜への負担も増大されてしまう。
☆浮き指
浮き指の足では、足底腱膜が常に引っ張られた状態なので踵骨付着部への負担が大きい。また、浮き指の足は衝撃吸収能力も低いので
足底腱膜への負担も増大されてしまう。
☆踵骨の内反位
踵の骨(踵骨)が、常に外側に傾いている(内反位)場合に、起こる変形です。歩行中の踵外側突出部への負担や靴との摩擦が起きることで、炎症や変形の増大が誘因させれます。
立ったり歩いたりすると患部周辺に体重(負担)が掛かりますので、良くなっていきません。生半可な治療をしても痛みはダラダラと続くだけです。そのため患部周辺の痛んだ筋・腱や骨組織を回復させるためにサラシ包帯固定を行い、環境を整えて自然治癒力を最大限に引き出します。
このサラシ包帯固定をやらないと一時的に楽にはなりますが、症状が改善することはありません。サラシ包帯固定は歩ける固定なので筋肉が落ちることはありません。また、お客様に毎朝巻いて頂きます、そのために自分で出来るようにしっかりとご指導致します。安心して下さい。
サラシ包帯固定の効果は絶大で、初診時に固定をしてお客様に歩いてもらいますが、ほぼ痛みが半減します。これは負担を掛けなく出来るからです。症状の改善状況により固定力を減らしたり、サポーター、バンデージなどに移行して最終的には必要ありません。
歩行は非常に大切です。皆様もご存じの通り、歩かない生活習慣は体をダメにしてしまいます。筋肉量の減少・血流障害・体重増加・生活習慣病のリスクも高くなります。しかし、悪い歩行では関節や筋肉に負担が掛かります。踵への負担も例外ではありません。
正しい歩行の習得は、踵の痛みを軽減させます。歩行で最も大事なことは、姿勢・ポジションです。これはスポーツをしている人も一緒です。良い歩行が走りや動きに繋がるからです。長時間歩いても疲れにくい効率的な歩行をご指導しております。「歩行」について詳細はこちらから
ウォーキングシューズ
ハイヒール
お客様の普段の生活(仕事)環境もお聞きしています。仕事で長い時間立ちっぱなしとか、長時間歩かなければいけない等様々です。しかし、その部分を変えることはできません。
注目するところは、仕事中に履く靴です。お客様の多くは自分の足の特徴を理解していませんので、見た目を重視した靴を履いてしまっているのが実状です。そのために足の歪みや痛みをさらに悪化させているケースが非常に多いです。
踵の痛い方(足底筋膜炎)は、ハイヒール・窮屈な靴やクッション性に乏しく底が薄い靴は、履くべきではありません。また、スポーツやっているお客様は、症状が改善するまでスパイクの使用は控えて頂いております。オサモミでは、靴のご指導もしっかりとさせて頂いております。
☆横座り
☆ペタンコ座り
先天性なものや病気やケガ、リウマチなどの関節症を除けば、体の歪みの原因は悪い・片寄った日常動作が関係しています。立つ・座る・寝る・歩く・立ち上がるなどの日常何気なくやっている動作です。この動作の中には、スポーツでの動きも含んでいます。
施術を始めてお客様の日常動作を調査していく中で、幼少の頃からトンビ座り・横座りをしている人は非常に歪みが大きいことが分かりました。これらの動作は足首・ひざ・股関節・骨盤・背骨に大きな歪みを作ってしまうのです。
今まで踵の痛み(足底筋膜炎)で来院された方は、足指、足首や膝、股関節、骨盤、背骨など全身に歪みがありました。
歪んだ体では、正しい歩行は出来ません。また、スポーツをしている場合は、そのスポーツの動き自体も悪い動きになっています。スポーツの様に激しい動きを行うほど、痛い・辛いも起きてきます。オサモミでは悪い・片寄った日常動作を徹底的に改善していきます。
踵痛(足底筋膜炎)の方は当然のことですが、全身の骨格・筋肉の調整が必要になります。足首・ひざ・股関節・骨盤など左右の差が大きいことも特徴です。背骨の異常も現れていますので、腰痛や肩こりなども併発してきます。オサモミでは、全身の骨格・筋肉のバランス調整を行うことで効率的な動きが出来るような体にしていきます。
足底部の痛み(足底筋膜炎)に悩んでいる人は、浮き指や扁平足があります。さらに共通点として足指のチカラがありません。歩行の際のポジションや歩き方が悪いので足指が使われないまま歩いているのです。オサモミでは、足指は手の指と同じようにチカラ強くつかめる様、また床に置いたまま足指を開ける様に訓練していきます。当然、足底筋膜への負担も軽減していきます。
股関節・肩関節(肩甲骨)の柔軟性・可動域アップと左右関節のバランスを整えて体の軸作りを目的とした体操を行っていきます。すべてのお客様と言ってよいでしょう、体全身に歪みがあるため特に左右の股関節の動きの差が大きくなっています。
ほとんどのお客様は右脚の股関節可動域が大きいです。左股関節の動きが悪い方が非常に多いのです。このことが日常の歩行や動きにすべて現れます。このまま改善せずにいくと、さらに歪みが進行し左右差も大きくなってしまいます。
その結果、痛い・辛いも重度になってしまいます。肩関節にも同じことが言えます。また、体の軸を作っていくために、お腹などのインナーマッスルを意識するトレーニングも行っていきます。この体操はお客様一人一人に対してオリジナルメニューを作成しますので、年齢や症状を考慮して無理なく行えるものなので安心して取り組んで頂けます。
皆様は日常生活の中で、沢山の踵痛になってしまう、進行してしまう動作を知らず知らずに行っています。オサモミ整体院は、踵痛の原因である根本的な部分に焦点を当てて、お客様に個別の踵痛改善プログラムを作成して、痛い・辛いを解消していくケアをしています。重度の痛みや歪みのあるお客様には、サラシ包帯固定や専用サポーター・ソックスなどもご用意しております。どうぞ、安心してご連絡下さい。